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困窮者に車貸し出し就労支援 石巻・カーシェア協へ7台、JU宮城が寄付

寄贈された車を前にする石渡さん(左)ら協会スタッフとボランティア

 一般社団法人日本カーシェアリング協会=石巻市駅前北通り1丁目=は8月21日、県中古自動車販売協会(JU宮城、大和町)から中古の軽自動車7台の寄付を受けた。寄贈は3回目で、車両は県内の生活困窮者に安価で貸し出され、就労に役立てるなど生活の立て直しに活用されている。

 両者は7月に自動車を活用した支援活動について協定を締結している。JU宮城からの寄付車両は累計で23台になった。車は名義変更の手続きや整備点検後、利用希望者に貸し出されている。

 リース代は軽自動車で月額5500円。車検代、自動車税、自賠責保険が含まれている。期間は原則1年以内とし、自治体や支援団体による生活再建プログラムに取り組むことを条件としている。

 協会の石渡賢大事業部長(31)は「貧しい状況から抜け出そうと就職活動をしても、車がないことで採用を見送られることがある」と説明。「車を貸した人からは『仕事が決まった』『助かった』などという声が寄せられている。厳しい生活をしている人はまだ多く、今後も自立を後押ししたい」と力を込めた。

 協会では全国で多発している自然災害への支援としても車を貸し出している。現在10台ほどが足りていない状況で、市民へ不要になった車の寄付を呼び掛けている。連絡先は日本カーシェアリング協会0225(22)1453。

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